業務用エアコンって、自分たちで掃除できるの?

オフィスや店舗にある業務用エアコンの掃除は、誰でもできるものなのでしょうか? 通常のエアコンと比べて大きく、形状も異なる業務用エアコンは、どう掃除すればよいのか分からない方も多いですよね。
ここでは、業務用エアコンの掃除を誰が行うのがよいのか?そして、その理由について解説します。
業務用エアコンの分解洗浄(内部洗浄)は、専門業者に依頼するべき
業務用エアコンは、簡単に分解できる構造ではありません。 工具を使った作業が必要です。パーツも多く、分解すると元に戻すのは簡単ではありません。繊細な部品も多いため、仕組みをよく理解していない人が作業をすると、故障や漏電・火災の原因になりかねません。
よほど機械に詳しい人でなければ、自分で分解清掃はしないでおきましょう。専門業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼すると、自分たちで行うよりも費用はかかりますが、それほど頻繁に行う作業ではありません。 年に数回のことです。事故や故障・火災のリスクを避け、エアコンの寿命を延ばすことができると考えれば、費用対効果は高いといえるのではないでしょうか。
業務用エアコンのフィルターの掃除は、自分たちでもできる
分解洗浄は業者に任せたほうがよい一方で、フィルター掃除は自分たちでも可能な作業です。
機種にもよりますが、フィルターは定期的に取り外しての掃除を前提に設計されているものが多く、比較的簡単に外せます。 掃除機でホコリを吸い取ったり、水洗いをしたりといった作業なので、誰でも行えます。(⚠フィルターはしっかり乾燥させてから戻してください)
ただし、1ヶ月に1~2回の頻度でこまめに掃除する必要があり、業務の合間に忘れず定期的に行うのは難しいという声も多く聞かれます。
フィルター掃除を業者に頼むという選択肢もある
フィルター掃除は自分たちでもできますが、業者に依頼するという選択肢もあります。
自分たちでできる作業とはいえ、業務用エアコンのフィルターは高所に設置されていることが多く、取り外して掃除し、再び取り付ける作業は手間がかかります。
それを月に1~2回の頻度で行う必要があるとなると、業務の忙しい時期には後回しにしてしまいがち。そうすると汚れがたまってしまいます。
自分たちで定期的に掃除するのが難しい場合は、業者に任せるという選択肢もあります。定期的にきちんと掃除しておけば、分解洗浄の頻度を減らし、トータルのコストを下げられるというメリットもあります。
業務用エアコンの掃除はなぜ必要?
業務用エアコンの掃除はなぜ必要なのでしょうか?エアコン掃除をしないことで生じ得る危険について説明します。
エアコンの効きが悪くなる
フィルターや内部に汚れがたまると、エアコンの動きが鈍くなり効きが悪くなります。
電気代が高くなる
エアコンの動きが鈍くなると消費電力が上がり、電気代も高くなります。
悪臭が発生する
フィルターやエアコン内部に発生したカビは、ホコリや汚れをエサにして繁殖します。掃除をしないことでホコリや汚れが増えると、カビはどんどん繁殖します。それが悪臭の原因となります。
健康被害が生じる
エアコン内部のカビを放置したまま運転すると、風とともにカビも空気中に舞ってしまいます。それが人の体内に入り込むと、健康被害が生じる危険があります。
水漏れや故障の原因となる
ホコリや汚れ・カビのせいでエアコンが正常に運転できなくなり、水漏れや故障の原因となります。
業務用エアコンの清掃頻度、抑えることはできる?
業務用エアコンは定期的な掃除が必要ですが、日頃のお手入れ次第で清掃頻度を抑えることも可能です。以下のような点に注意するとよいでしょう。
定期的なフィルター掃除
汚れたフィルターでは空気中のホコリを除去できず、エアコン内部にホコリが付着してしまいます。こまめなフィルター掃除によって内部の汚れを抑えると、分解洗浄の回数を減らすことができます。
エアコン内部を乾燥させる
エアコン使用後は内部に水滴が付着します。これを放置するとカビの原因に。
カビの発生を抑えるために、使用後に自動クリーニング機能や送風運転を活用し、エアコン内部を乾燥させましょう。 カビの発生を抑えることができ、掃除の頻度も下げられます。
業務用エアコンの掃除は、定期的に行うことが大切です。
フィルター掃除は自分たちでも対応可能ですが、継続的に実施するのが難しい場合は、業者に依頼するのも有効な手段です。
一方で、分解洗浄は素人が行うと事故や故障のリスクが大きいため、専門業者に依頼しましょう。
【参考コラム】
▶ 業務用エアコンって、いつ掃除すればいいの?