日常清掃は「法人」と「個人」どちらに依頼する?

日常清掃は「法人」と「個人」どちらに依頼する?

日常清掃は「法人」と「個人」どちらに依頼する?

今までは自分たちで日常清掃をしていたけれど、今後は清掃専門のスタッフに任せたいとお考えの方へ。

日常清掃の依頼先には、清掃会社や派遣会社への委託、あるいは清掃スタッフの直接雇用など、さまざまな選択肢があります。ここでは「法人」と「個人」という視点から依頼先を分類し、それぞれの特徴や違いについてご紹介します。


日常清掃を「法人」に依頼する

そもそも法人とは「法律上、人と同様の権利や義務を認められた組織・団体」のことを言います。つまり法律により認められている組織なのです。法人設立には資金や手続きが必要となりますが、そのぶん社会的信用度は高くなります。

日常清掃を依頼できる法人には次のようなタイプがあります。

・清掃サービス事業を展開する「清掃会社」
・清掃スタッフを派遣する「派遣会社」
・大手の「フランチャイズ」や「協力会社」として仕事を請け負う清掃会社
・清掃の仕事を請け負い、高齢者に委託する「公益財団法人シルバー人材センター」

それぞれ違いはありますが、法人の共通した大きな特徴は社会的信用度の高さです。法律に認められた存在のため信用度が高いのです。また法人は設立時に定款と呼ばれる「会社を運営していく上での基本的規則を定めたもの」を作成し認証を受けていて、それに則って会社を運営しているため運営はしっかりしており安心といえます

それでは主な法人について、タイプ別にみていきましょう。

清掃会社

清掃サービスを事業として展開している「清掃会社」です。

これは大手の会社から社員1人という小規模な会社までさまざまです。元々は個人事業主として営業していたけれど、登記をして法人になったばかりという規模の小さな清掃会社もありますが、規模に関わらず「法律に認められた存在」という意味で個人事業主よりも社会的信用度は高いです。
たとえば『○△クリーンサービス』よりも、『株式会社○△クリーンサービス』のほうが安心できませんか?

実際に現場で日常清掃作業にあたるのは、自社で雇用しているスタッフ・フランチャイズの個人事業主・協力会社など違いはありますが、法人と契約を交わしていれば何かトラブルが起こったとしても法人が責任を持って対応してくれるため、依頼する側としては安心です。

当社は独自で清掃事業を展開する「清掃会社」に該当します。

派遣会社

派遣会社も法人の1つです。こちらは清掃を事業として展開するのではなく、依頼を受けた先に清掃スタッフとして人を派遣しています。指揮命令権は派遣会社ではなく派遣先(依頼元)にあることが、上記の清掃会社に依頼する場合との大きな違いです。

派遣会社は、依頼内容に応じて適任と思われるスタッフを派遣します。ただし、実際の業務の指示や教育は、派遣先の職員が行います。対して、清掃会社はスタッフの教育なども担います。

派遣会社に日常清掃を依頼する際の契約は、スタッフとではなく法人である派遣会社と交わすため安心感があります。

フランチャイズ(FC)

清掃会社の中には、大手清掃会社のフランチャイズとして経営している会社もあります。

例えば会社の名称は「株式会社○△クリーンサービス」ですが、フランチャイズとして大手清掃会社の傘下に入ることで知名度の高い看板を持つことができ、安定した経営が期待できます。
依頼する側としても、相手が大手清掃会社の研修を受け・ノウハウを伝授され・マニュアルに沿って運営している会社だと安心ではありませんか?

しかし契約はフランチャイズ本部ではなく清掃会社と交わす場合もあり、その会社自体の信用度も重要です。
フランチャイズは法人化している清掃会社だけでなく個人事業主の場合もありますが、その会社の信用度という意味では法人化しているほうが高いといえます。

協力会社

清掃会社の協力会社(下請け)として、日常清掃を請け負っている会社もあります。清掃会社に依頼したけれど、実際に清掃作業に来ているのは違う社名の清掃会社という場合は、これにあたる可能性があります。この場合、契約を結んでいる依頼先の清掃会社(元請け)が要望や連絡の窓口になります。

下請けに多少の不安を感じられる方は、清掃を依頼する前に「自社スタッフによる清掃なのか?違う場合どのようなスタッフが清掃に来るのか?」など確認されることをおすすめします。

公益社団法人シルバー人材センター

公益社団法人とは「公共の利益を主な目的とした法人」のことで、一般の法人より厳しい審査や手続きを経て設立されます。つまり、より社会的信用度の高い法人と言えるでしょう。

シルバー人材センターへの日常清掃の依頼は、センターが清掃の依頼を請け負い、登録している高齢者に仕事を委託するという形をとります。依頼元と清掃作業をする高齢者は雇用関係になく、依頼元は指揮命令権をもちません。


日常清掃を「個人」に依頼する

事業主としての個人は「独立して仕事を請け負う人」のことを言います。ここには税務署に開業届を提出している個人事業主だけでなく、フリーランスで仕事を請け負っているアルバイト・パートの人なども含まれます。

日常清掃を依頼できる個人には次のようなタイプがあります。

・清掃スタッフを直接雇用する「アルバイト・パート」
・清掃業を営む「個人事業主」
・大手の「フランチャイズ」として清掃業を行う個人事業主

個人は法人のように登記簿で事業内容などを確認できないため、「何者なのかわからない」ということがあります。ただし、地域に根ざして長年信頼を築いてきた個人事業主もおり、必ずしも信用度が低いとは限りません。

それでは、清掃を依頼できる個人についてタイプ別にみていきましょう。

アルバイトやパートの清掃スタッフ

依頼主が直接雇用するアルバイトやパートの清掃スタッフは、法人のような信頼の裏付けがなく、最終的には面接・採用するあなたの「人を見る目」が頼りです。

雇用しているアルバイトやパートの清掃スタッフに何か問題やトラブルがあったときは、雇用主が対応する必要があります。ですが、自分の目で見て採用できるのは安心材料にもなりますし、直接話をすることで伝達ミスなどが生じるリスクは軽減できます。

独自に清掃業を営む個人事業主

事業として清掃業を営む個人事業主は、アルバイトやパートといった完全な個人よりはしっかりとした存在ですが、法人と比べると社会的信用度は下がります。会社の運営基盤がしっかりしている法人と比べて頼りない可能性があります。

しかし、昔から地元に根付いて営業しており地元での信用度が高い個人事業主などもあります。また個人事業主は、契約や打合せを行った本人が清掃作業も行う場合も多いです。清掃作業をするのが直接会って話をした相手ということは、信頼感につながったり伝達ミスが生じにくいなどのメリットがあります。

フランチャイズ(FC)

個人事業主の中には、法人である清掃会社のフランチャイズとして営業しているところもあります。個人ではありますが、フランチャイズの清掃会社の看板のもと営業していることで信頼度は上がります。

日常清掃の契約はフランチャイズ本部の会社と交わす場合・個人事業主と交わす場合があります。連絡窓口やトラブル時の対応など、どちらがどの程度対応してくれるかは事前に確認しておくと良いでしょう。

協力会社

法人と同様、個人事業主も大手の清掃会社の協力会社(下請け)として仕事を請け負っている場合があります。この場合、窓口は法人である清掃会社(元請け)になり、直接個人事業主へ依頼する場合と比べて安心感は増します。


日常清掃を依頼する先を選ぶにあたって、法人と個人の一番大きな違いは社会的信用度です。法人はさまざまな手続きを経て法に認められているため、信用度は高くなります。ただし、それぞれに特徴があり、必ずしも法人でなければならないとは言い切れません。

法人も個人もそれぞれに強みがあります。安心感や信頼性を重視するなら法人、柔軟な対応や顔の見える関係を重視するなら個人という選択肢もあるでしょう。目的や社内体制に合わせて、最適な依頼先を選ぶことが大切です。

実際に利用してされている方の話を聞いたり、清掃会社に問い合わせるなどして、あなたが信用できると思った相手に日常清掃を依頼しましょう。

この記事を書いた人

Hashimoto