改めて伝えたい!従業員が掃除をする”教育的意義”

従業員教育としてオフィス清掃を取り入れている会社があります。直接的には業務に関係のない掃除が、人材育成にどのような意味を持つのでしょうか。オフィス清掃を外注する会社が増えている中で、あえて従業員に掃除を課す理由とは?
改めて従業員教育という観点から掃除の大切さをお伝えします。
オフィスを掃除することの重要性
オフィスの掃除はとても重要で、従業員のためにも会社の成長のためにも欠かせないものです。オフィスの掃除が会社に与える影響には次のようなものが挙げられます。
- 安全で衛生的な労働環境作り
- 仕事の効率向上
- 建物・施設・設備の劣化防止
- 従業員の心身の健康維持
- 社内の人間関係向上
- 従業員のモチベーション向上
- 企業全体の業績向上
これらは、従業員自身による掃除でも、清掃会社による掃除でもどちらでも得られる効果です。しかし、従業員自身が掃除をすることで「自分で掃除するからこそ得られる好影響」もあり、そこに従業員自身で掃除をする意義があります。
【参考コラム】
▶オフィス・事務所の清掃はなぜ重要?
経営者が考える「従業員が掃除をする”教育的意義”」
オフィス清掃サービスの存在を知りながら、あえて経営者や従業員自らが掃除を行っている会社もあります。それは、掃除が人の成長に大きな意味を持つと知っているからです。
著名な経営者の中には、清掃に重きを置き、その大切さを説き、従業員教育として取り入れてきた人も多くいます。
「掃除は仕事に通じる。」
「掃除ひとつきっちりできない人に仕事は任せられない。」
というのがその理由です。
掃除は一見、誰にでもできるつまらない作業かもしれませんが、そうした作業に真剣に心を込めて取り組める人は、仕事にも同じように誠実に向き合えるでしょう。
掃除の中で「どうすればよりきれいになるか」「どうすれば効率よく進められるか」を考え工夫する姿勢は、仕事においてもより良いアイデアやサービスを生み出す力につながります。掃除に向き合う姿勢は、そのまま仕事に向き合う姿勢に通じるのですね。
これこそが、従業員自身が掃除をすることの意義です。
掃除が従業員に及ぼすさまざまな好影響
自分たちで掃除をすることで、従業員には次のような教育的効果があります。
仕事に向き合う姿勢を養う
掃除は手を抜くこともできますが、本気で向き合えば、いくらでもやるべきことが見つかります。嫌々ではなく、仕事として心を込めて掃除することは、本来の業務にも真剣に向き合う姿勢につながります。
人の嫌がる仕事をすすんでできる人になる
掃除は一般的に人に嫌がられがちな作業ですが、それをしっかりこなし、満足感や達成感を得ることで、どんな仕事でも真剣に向き合えば成果が出ると実感できます。その気づきが、人の嫌がる仕事にも前向きに取り組める力になります。
細やかな気配りができるようになる
掃除をすることで、ちょっとした汚れやごみ・ほこりにも自然と気づけるようになります。こうした感覚は、業務の中で小さな変化や違和感を見落とさない細やかさにつながります。
清掃の大変さ・大切さを知る
百聞は一見にしかず。オフィス清掃の大切さは、話で聞くだけでは伝わりにくく、実際に自分でやってみることで初めて実感できます。大変さを知ることで、清掃する人への感謝や、設備を大切に使おうという意識が芽生えます。
また、教育的効果以外にも、従業員による掃除は次のような好影響もあります。
気持ちを清める
掃除をして身の回りがきれいになれば気持ちもすっきりします。始業前に掃除をすると、気持ちよく仕事が始められます。
適度な運動・息抜きになる
ずっと机に向かって座って仕事をするのは疲れます。掃除で体を動かすことは適度な運動や息抜きになり、その後の仕事がはかどります。
このように、掃除は従業員教育・人材育成のためにとても大きな意義があります。掃除を経験することで習慣が身につき、多くの学びを得ることができます。掃除の教育的意義を再認識してみませんか。
ただし、清掃が負担になりすぎたり、本業に支障が出るようになってしまうのは本末転倒です。そのような場合は、一部清掃サービスを利用する方法もあります。清掃会社と分担し、無理のない範囲で従業員による清掃を行うのです。それでも十分に人材育成としてのオフィス清掃のメリットは得られますよ。